昔から地域ブログは、根強い人気があります。
理由の一つは、参入しやすいこと。金融や医療の専門的ブログは運営できなくても、自分の住む町の飲食店や観光施設の情報なら発信できるという人は多いでしょう。
ただ、その参入のしやすさの一方で、よく話題にあがるのが「地域ブログは収益化できるのか?」。
今回は、現役アフィリエイター&元経営者が地域ブログの収益化と魅力についてお話します。
地域ブログのメリットとデメリット
まずは地域ブログの収益化のお話をする前に、地域ブログのメリットとデメリットについて知っておく必要があるでしょう。
地域ブログのメリット
・参入しやすい
・被リンクをもらいやすい
・アクセス数を増やしやすい
地域ブログのデメリット
・収益化がしづらい
・地域1番のブログでもないとブランディングはしづらい
・地域によって向き不向きはある
以上です。
一番の特色は「地域ブログは参入しやすく、アクセス数が増えやすい代わりに、直接関係する広告などが少なく、アフィリエイトでの収益化はしづらい」ということです。
よく言われるのは、ホテル、飲食店予約、クレジットカード、旅券の発券などのアフィリエイトにつなげることです。
ただ、この分野は初心者が戦っても大手メディアに勝ちづらく、新規参入で戦うには大変です。
「やっぱり地域ブログは収益化がしづらいの?」…という結論に至る前に、もう少し地域ブログの収益化についてみていきましょう。
地域ブログの収益化ー大手の場合ー
昔から地域を取り上げるブログはたくさんあったのですが、大手の地域ブログは、地元企業とタイアップし、純広告を貼ることも少なくありません。
たとえば、昔から地域ブログのトップクラスを走り続け、有名な「牧方つーしん」。こちらのアクセス数は、2023年1月でなんと278万PV。最高で300万PV超えだそう。

この数字だけでも十分にすごいのですが、この地域ブログのすごいところは枚方市の人口が40万人程度であるということ。「人口の少ない都市だから」とあきらめてしまう必要はないということです。
そのため、地域企業の純広告やフリーペーパー、他地域での地域ブログ展開なども含め、横展開を広げることで、アフィリエイト広告に依存しない売上が作れています。
地域ブログの収益化ー個人の場合ー
ほかにも、名古屋のオニマガなども面白く、アクセス数自体はこうした大手メディアほど多くはないなものの、ライターの奥様が顔出しをして取材をするというスタイルで、雑誌などで何度も出版誌に登場までしているほど。
※個人で45万PVはもちろんすごいんですが…

また、オニマガの収益化の面白いところは、自分たちのブログをブランディング化したことで、その収益化のプロセスを有料note化したり、自作WORDPRESSテーマの販売、ブログの撮影に使っているカメラの販売などにつなげたところです。
ブログの収益化というと、ついアフィリエイト1本で考えがちになりますが、”自分”というブランディングができれば、こういった自社商材にも需要が生まれ始めます。
ブランディング→Kindle出版へ
最近の面白いケースでは、地域情報ブロガーやライターとして実績を積んできた人が、地域ブログの書き方や収益化の仕方をKindleで出版し、販売していることです。
また、他のケースでは、飲食店の専門家を名乗り、飲食店のメニュー開発にかかわるようになった方までいらっしゃいます。
このように、地域情報ブログの面白さ・メリットは既存の広告収益のみに頼らないところにあると思います。
雑誌とのタイアップやテレビメディアに取り上げられるようになるといったイベントは、ほかのジャンルのブログではなかなかないことでしょう。
地域ブログにあこがれて
ちなみに、私も地域情報を発信する雑記ブログを1つ持っています。

これは、前の2つのブログほど特定の地域に特化したブログではなく、地域ブログというより雑記ブログに近いブログです。
そのため、”地域情報の専門家”としてのブランディングを考えているわけではりません。
一方で、雑記ブログのアクセス数の多さや、ドメインパワーの強さには期待して運営している部分があります。
強い雑記ブログを持つ意味
なぜ、強い雑記ブログを持つ必要があるのか?
最近は、オフラインのほうで店舗様の集客を任されるようになったり、自分でKindle本を出版するようになったのもあって、10万PVぐらいでいいので、ある程度パワーのあるブログを1つ持っておきたいと思うようになりました。
↑最近出版したKindle本
パワーのあるブログさえあれば、自分の本やお客様の店舗を紹介して、すぐに集客効果を発揮できるようになりますから。
先ほどの「地域情報ブロガーとして名前をあげてから本を書く」のとは逆パターンですね。私の場合は、「本を書いてから雑記ブログで集客をしている」のです。
そのため、先ほどあげた地域ブログに続こうなどとは考えてはいません。
あくまで目的は私のブランディングではなく、地域情報という使いやすいテーマを持ってブログのコンテンツを増やし、ブログの力をつけることです。
地域ブログの収益化に正解はない
最後に、改めてこうやってみると、地域ブログの収益化に正解はないことが分かります。
「地域ブログの収益化」というと、なにか正しい道のりがあって、それに沿って収益化していくものだと考えている方がいらっしゃいます。
ただ、わたしとしては、地域という身近なワードだからこそ、ブログとの付き合い方、収益化の仕方は1人1人まったく異なるものになると思っています。
ぜひ、あなたなりの地域ブログの収益化の仕方を見つけてくださいね!