ブログを日記のように続けている方ならともかく、”ブログ運営”を考えていくうえでは、アクセス数や収益の向上が必ず目標の1つになるかと思います。
一方で、ブログのアクセスが伸びないという方は多くいらっしゃいます。
アクセスアップの方法などの記事はたくさん書かれているはずですが、なかなか成果に結びついていないのが現状のようです。
そこで今回は、「アクセス数を上げるためにやったほうがいいこと」ではなく、「アクセス数を上げるためにやらないほうがいい8個のリスト」を書いてみることにしました。
ここに取り上げることは、アクセス数や収益のあるブログではやっていないことですが、「アクセス数が上がらない」と叫ぶ方たちのブログではよく見かけることばかりです。
あなたにはどれか当てはまるものがあるでしょうか?
タイトルが悪い(e.g., 「猫の体調が悪かった」)
ざっくりしてますが、ブログのアクセスが増えない人の原因の多くがこれです。大ざっぱに分けると以下の2つがポイントです。
話がざっくりし過ぎていて読む気になれない
たとえば「猫の体調が悪かった」という記事のタイトルを見て、あなたはその記事を読む気になれるでしょうか。
ざっくりし過ぎていて、なにについて書いてある記事なのかも分かりません。
せめて「猫の体調が悪くなりだしたときの対処法」とか「猫の体調が悪くて心配?お医者さんに原因を聞いてみた」など、なにについて書いてある記事なのか、あるいは誰のために書いてあるのかが一目で分かるタイトル付けが必要です。
検索にかかるようなキーワードが入っていない
そして、「猫の体調が悪かった」というタイトルには、そもそも検索にかかる要素がありません。
ひっかかるキーワードとしては、「”猫” ”体調” ”悪い”」あたりでしょうが、そのキーワードで検索する方は、「自分の家の猫の体調が悪くて心配。改善方法やチェックする方法はないの?」という方でしょうから、あなたの家の猫の体調のことなんか知ったこっちゃないでしょう。
※キツイ言葉ですが、検索ユーザーにとって役立つかどうかという意味で
最初は難しいかもしれませんが、検索をするユーザーのニーズに合わせた記事のタイトル付けをする必要があります。
改善案
最近は、ラッコキーワードなどの検索キーワードを調べるツールを使っている方が多くいらっしゃいますので、比較的検索キーワードがまったく入っていないブログタイトルは見かけなくなってきました。

一方で、検索キーワードの羅列になっていて、その記事が誰のために書かれているのかが分かりづらいこともあります。
そういったときには、5W1H(だれ、どこで、なぜ、なに、いつ、どうやって)のどれかを意識すると、検索キーワードがすっと落とし込めることがあります。
ちなみに、わたしの今回の記事タイトルもだれに向けたブログタイトルかを明記しています。
漢字ばかり、難読漢字をたくさん使う
これはつい私もやってしまいがちなんですが、論文ならともかく、ブログの読者は小・中学生レベルの漢字しか読めないと思ったほうがいいです。
これは決してバカにしているわけではありません。ブログを”運営”していくなら、数十万、数百万の読者に読んでもらえることを意識すべきです。
そのとき、必ずしも漢字をすべて読める人ばかりとは限りません。
また、漢字ばかりの文章は読んでいて疲れます。
実は、新聞などのメディアも、漢字やひらがななどの割合がだいたい3:7に決まっていることはご存じでしたか?
文章の読みやすさを考えると、「漢字3割、ひらがな7割」の法則があるといわれています。実は新聞などの活字媒体では、おおむねこの比率になっているそうです。
出典:https://xtech.nikkei.com/it/article/COLUMN/2011071
こうしてみると、ブログでも漢字の割合は気にしておいたほうがいいでしょう。
べつに漢字は3割!ひらがなは7割!と必ずする必要はありませんが、漢字が多いなと感じたら、ひらがなを意識的に増やすだけ。
意識するだけでだいぶ読みやすさは変わってきます。
連続ものの記事を投稿する(e.g., 旅行に行ってきましたpart1)
これ自体が悪いとは言いませんし、私もやったことがあります。
ただ、検索対策としても読者の使いやすさから連続物の記事を投稿するのは好ましくはありません。
検索結果に「〇〇パート2」などというタイトルの記事が出てきたら、あなたはそれをクリックするでしょうか。
また、タイトルの話だけではなく、基本的に記事は1記事を読めばすべての情報が分かる1記事完結型で更新すべきです。
もしもパート2からアクセスしてきた読者がいた場合、わざわざパート1の記事に戻ってもらわなければならないという不便さがありますし、なによりSNSなどでシェアもし辛くなります。
いずれにせよ、どうしてもやりたいなら止めはしませんが、基本的に続きものの記事タイトルやコンテンツは書かないことをおすすめします。
長文をひたすらスペースなく書き綴る
具体的に書くなら、こういった文章のことでしょうか。ブログを読む読者がパソコンで読んでいるならともかく、スマートフォンや、場合によってはガラケーで読んでいる可能性だってあります。パソコンではたった十行程度の文章でも、スマートフォンの画面サイズでは、数十行に及ぶ、文字一杯の画面になってしまいます。小説などの媒体と違って、オンラインでは、読者がブログを読む環境を書き手の側で調整できるわけではありません。ですので、できれば数百文字ごとの文章のまとまりを作り、そのまとまり間にはスペースを入れておくほうが無難です。ときどき、小説を書いている方や紙媒体の編集の方が、「アフィリエイターやブロガーのサイトは、段落が変わるごとにスペースが入れられて読みづらい」と言いますが、長文に慣れている方たちの意見は参考にしなくていいです。ブログを読む読者は普段長文を読まない方がほとんどだと思ってください。むしろ、アクセス数の多いブログやサイトは必ずスペースを入れているのですから、そちらを参考にしたほうがいいでしょう。
ちなみに、逆に1行ごとにスペースをあけるのも、画面を何度もスクロールしないといけないですし、よっぽど何かしらの意図が無い限り読みづらいだけなのでやめましょう。
タメ語の記事
別に、タメ語をウリにしているようなブログもあるので、「それが私のオリジナリティだ!」というなら止めはしません。
また、かた苦しい敬語ばっかりでも読みづらいので、タメ語や口語[話し言葉]を混ぜて文章を書くのは分かります。
ただ、万人に向けた記事を書きたいなら、基本的には丁寧な文体のほうが受け入れやすいことだけは、知っておいたほうがいいです。
それを知っていたうえで、あえて崩してタメ語を使うのと、知らずに使うのとでは文章から受ける親しみやすさも誠実さも全然違います。
本文がただの日記
「今日は〇〇を食べました。美味しかったです。」
こんな投稿にイイネを押してくれるのはFacebookの友達ぐらいのものです。
ブログはレビューにせよ、体験談にせよ、読者に情報を提供するものでなければいけません。
飲食店のレビューなら、アクセスはどうか、店内の雰囲気はどうか、1人でも行きやすいかファミリー向けか、食事はどんなものがあっていくらぐらいか、美味しいか不味いかetc……
と提供できる情報はたくさんあるでしょう。
タイトルの付け方と同じです。
そのお店はだれにおすすめで、いつの時間にやっていて、どこにあって、どんなものを提供していて、なぜおすすめなのか、どのようにアクセスなどをすればいいのか?
これに回答できる本文になっているだけで、あなたのブログ記事はグッと重要性を増します。
あまりにも記事が長い or 記事が短すぎる
先ほど、記事は1記事完結型でと言いましたが、あまりにも長すぎる記事もNGです。読んでいて疲れます。
そんなに長くなるのであれば、複数の記事に分けられないかも検討してみましょう。
長文SEO[簡単に言えば、文章を長くして検索キーワードの網羅性を高めたり、滞在時間を長くしてGoogleの評価を高める方法]と目次をつける方法が流行りだしてから、1万文字以上のブログ記事が本当に増えました。
ただ、1万文字ってふつうの新書本の1/8の文字数です。
本1冊に何時間かかるかは個人差もありますが、本1冊読むぶんの1/8をちょっとした調べものに使えるでしょうか?
逆に、短すぎる記事もNGです。単純に情報量が少なすぎます。
飲食店のレビューにせよ、たった500文字で何が伝わるでしょうか。先ほど紹介した5W1Hを詰め込むだけでも、軽く1,000文字ぐらいはいきます。
検索対策の面から見ても短すぎる記事は改善したほうが良いでしょう。
アフィリエイト広告をべたべた貼り過ぎ
まとめサイトなどを普段見ているせいでしょうか。
ブログのサイドバーからヘッダー、記事上、記事中、記事下にフッターと、あらゆるエリアにベタベタと広告を貼っている方がいらっしゃいます。
ムダな上に、検索結果に悪影響を与えるので今すぐやめましょう。
広告は適切な位置に、適切なポイントで貼るからこそ効果があります。
サイドバーにベタベタと貼るのは、読者からしてもうっとうしいですし、成果にはほぼ繋がりません。ポイントを考えて広告は使いましょう。
ただ、逆に広告が少なすぎるのも困りもの。
〇〇商品のレビュー!と書いているのに、その商品のアフィリエイト広告が、文末や文頭に1回しか登場しなかったら、読者はどこで買えばいいのかわかりません。
最初は難しいかもしれませんが、商品の紹介をしたとき、おすすめポイントを書いたとき、文末で〆の文を書いたときの3回ぐらいは広告を登場させても、うっとうしくはないはずです。
まとめ
今回ご紹介したことはかなり基本的なことです。
そのため、これらをやめたからと言って他人のブログよりもアクセス数が増えるとは限りません。
ですが、いずれも実際にアクセス数の少ないブログで行われていることですし、これらをやめるだけでもかなり違ったブログになるでしょう。
アクセスアップのために「やったほうがいいこと」を知るのも大事ですが、まずは「やらないほうがいいこと」を意識したブログ、記事作りをしてみてはいかがでしょうか。
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