先日、弊社で新しく始めたサービスのプレスリリースを発信したところ、21メディア様に記事を掲載していただきました。
サイトの価値をベースに算出した広告費、いわゆる「広告換算値」だと543,350円だそう。
※「広告費ってそんなに高いんだ……」というまったく的外れな感想を抱いたのは別のおはなし……。
その後も、「新セミナー情報」で2回目のプレスリリースを発信してみましたが、そちらも20弱のメディア様に掲載されたので、プレスリリースの発信の基礎はつかんだと言っていいでしょう。
そこで、プレスリリースの効果はその後どのぐらいあったのか、どのようなやり方でプレスリリースを出したのか、どんな書きかたをしたのかなどをご紹介していきます。
プレスリリースの効果は?
さて、多くの方が気になっているのはプレスリリースの効果でしょう。
まず、朝日新聞やBIGLOBEニュース、楽天InfoSeekなどの大手を含む21メディアに取り上げられただけでも知名度アップの効果はありますが、気になるのは”それ以外”の効果。
たとえば、イベントの告知をしたのであればすぐにイベントの参加者が増えたのか、新しいサービスを出したのであれば、それを知った人がSNSにシェアしてくれたのかなどは分かりやすい効果ですよね?
ただ、残念ですが、セミナーの告知が21メディアに掲載されたからと言って、新規セミナーの予約が直接的に増えることはありませんでした。あとは、メディアのツイートなどは増えましたが、一般の方のツイートや直接のシェアは確認できていません……。
まあ、そんなものです!
メディアに載っただけでお客さんの購買意欲や消費が増すなら、メディアのスポンサー不足が叫ばれる時代になんてなっていないでしょう。
ですが、そうした「多くのメディアに掲載されたセミナー」であることをFacebookやInstagramなどでシェアしたところ、フォロワーが増加、リーチ数も通常の投稿の3倍のリーチ数になりました。
ポイントはメディアに載ったことをどう活かすか?
つまり、「メディアに載ったことをどう活かすか」がプレスリリースの効果につながると言えます。
わたしは、自社直営店舗で何度も雑誌やラジオなどに掲載されたことがありますが、こちらも同じ。よほどキャッチ―な話題なら別でしょうが、「メディアに紹介されただけ」でお客様が来ることはなかなかありません。
そこから、口コミの際に「〇〇の雑誌に載っていたお店」などと言われることはたくさんありますが、メディアの直接的な効果に期待しすぎも禁物。
プレスリリースの効果は、どちらかと言うと、メディアに載ったあとの信頼性の確保やフォロワーの確保に必要な材料がそろうことにあると言っていいでしょう。
SEOへの効果はあるのか?
「プレスリリースはSEOには影響しない」というコメントをときどき見かけます。
プレスリリースでのSEO効果はもはや皆無?昔は良かったけど、今はダメ、そんな話。 | アフィリエイトJAPAN
より正確に言うなら、「プレスリリース経由のリンクは特に良い影響を与えない」というだけだそう。
プレスリリースはSEOに効く真実 | SEO Japan – SEO・CRO情報ブログ by IOIX
確かに、プレスリリースのリンクはすべてのサイトで[no follow]がついていたので、リンクそのものはSEOへの効果はありません。
ただ、Googleビジネスプロフィールの公式サポートなどを見ると、「知名度はローカル検索結果に影響する」と書いてあります。
知名度とは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。ビジネスによっては、オフラインでの知名度の方が高いことがありますが、検索結果にはこうした情報が加味されます。たとえば、多くの人に知られている著名な美術館、ランドマークとなるホテル、有名なブランド名を持つお店などは、ローカル検索結果で上位に表示されやすくなります。
ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も知名度に影響します。
出典:https://support.google.com/business/answer/7091?hl=ja
もちろんこれだけで「プレスリリースはローカルSEOなどの検索順位に影響を与える!」と断言はできませんが、知名度アップがSEO効果に影響するとすれば、プレスリリースは効果があると言えるでしょう。
プレスリリースのやり方は?
今回のプレスリリースは、『Dream News』という月額1万円でプレスリリース配信し放題のサービスを利用しました。
月額2~3万円の相場が多い業界で、格安の費用はありがたい限りです。
基本的に、配信にあたって難しいことはなにもありません。
会員登録
↓
記事作成
↓
ドリームニュースへ配信の申請
↓
審査通過
↓
各メディアへ配信
という流れ。
これで各メディアが掲載したいと思えば、それぞれのサイトにニュースが掲載されます。
プレスリリースのやり方はものすごく簡単なので、あとは「ニュースの質がどうか」「ニュースの魅力を伝えられているか」が大きなポイントになるでしょう。
ちなみに、無料のプレスリリース配信サイトもありますが、個人的には機能面での制約や、配信メディア数に不満があったので、有料のプレスリリース配信サイトをおすすめします。
ドリームニュース以外で言えば、月額35,000円で配信し放題のバリュープレスもおすすめ。
値段はドリームニュースよりも高いものの、反響も大きく、こちらは掲載したあとに取材の依頼などもありました。

基本的に、プレスリリース界隈は価格と効果がきれいに比例するので、自分の予算と相談してサービスを決めるのがおすすめです。
プレスリリースの書きかたは?
書き方のまず大前提は、「プレスリリース配信サイトの規約をしっかり読みこんで、テンプレートがあったらそれに沿って書くこと」です。
これが守れていなければ、どれだけキャッチ―なニュースを発信しても誰にも読んでもらえないどころか、プレスリリース配信サイトの審査すら通過できません。
規約はそれぞれの配信サイトを読んでもらうとして、テンプレートや基本の書き方は、大手プレスリリース配信サイトの「Value Press」の記事の書き方ページが参考になります。
これは絶対読んでおくべきです。
上記サイトの書き方をきっちり実践できているなら、まず間違いなくメディアに掲載されるでしょう。
ただ、これはあくまでプレスリリースの審査を通すという最低ライン。私が過去に配信したときは、プレスリリースの原稿を必ず2人の社内スタッフに見てもらい意見をもらうようにしました。
特に、「プレスリリースの内容は理解できたか」「読んでいて面白いと思ったか」の2点を中心に評価してもらい、気になるところがあれば修正をお願いしました。
あとは、タイトルに力を入れて、タイトルの文頭に一番力を入れている中身を書くことにしています。たとえば、セミナーのプレスリリースを流すとき、セミナー講師の知名度がポイントなら、「〇〇の講師がセミナーを開催!~~~~」といった感じ。
面白いキャッチコピーを作るセンスはないので、順番にはかなり注意しました。
初めて発信したプレスリリースの感想
今回、有料プレスリリースを立て続けに2回発信してみたのですが、その感想としては「やってよかったな」と思いました。
明らかにSNSでのリアクションもよく、店舗名や関連サービスを検索したら、大手メディアに掲載されたプレスリリース記事が検索にヒットすることもありました。
普通に広告費なんて払ったら、雑誌ですらうん万円~うん十万円がかかる時代。
月数万円程度のプレスリリースで、何度も大手メディアに掲載してもらう権利が与えられるのであれば、安い投資です。個人、零細法人クラスのプレスリリース配信は多くないので、業界によってはまだまだブルーオーシャン。
興味があるけど、まだやったことがないという方はぜひトライしてみてください!
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