本当に大丈夫?ちょっと心配になる経営相談や独立相談、トラブルいろいろ

経営者なんてやっていると、いろいろなところから経営相談を受けることがあります。

 

「この人は仮に事業が失敗してもなんとかなりそうだな」

「すごく面白そうな事業だな」

 

相談を受けると、これまたいろいろな感想を抱きます。

 

聞いていて、「自分も何か加わりたいな」と思えるほどワクワクするプレゼンをしてくれる方や、プレゼン資料まで持ち出して相談してくれる気合の入った方も中にはいるのです。

 

その一方で、「え?本当に大丈夫?」と心配になる方も(というか、そういう人のほうが大半なのが怖い……)。

 

今回は、そんな「大丈夫?」と感じた経営相談の一部をご紹介します。

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あなたが経営するんですよね……?編

「○○って稼げますか?」

「これから○○をやろうと思うんですが、大丈夫ですか?」

 

かなりの割合で聞かれる相談です。 

 

「いやいや、あなたが稼ぐんですよね?事業の客観的な安定性なんかはお国がキチっとデータを取って発表してますよね?」と言いたくなる質問。

 

もちろん、質問自体が本題というより「どうやって稼ぐのか方法を聞きたい」とか「安心したい」ってのがホンネなんでしょうけど、そのメンタルで事業を継続できるか不安になります。

 

ただ、この人たちはまだ「〇〇をやろう!」と自分で決めただけ良いほうで……。

 

「○○ってサービスの広告費や仲介料で稼ぎたいんですよね……サービスのシステムは誰が作るかですか?私には技術がないので外注しようと思います!どこに頼めばいいですかね!?」
「普通に暮らしていければいいんですが、なにか稼げる商売はないですかね!?」

 

 知らんがな!

 

もう独立や経営はやめたほうがいいんじゃないかとおすすめするレベル。

 

でも、意外と多いんですよね。これがサラリーマンだったら「事業者の熱にあてられちゃったのかな……」なんて思えますが、フリーターや無職の人だと「はやく就職しよう」と言いたくなります。

 

なぜそんなにうまくいくと思えるのか?編

「個人で飲食店を細々とやりたいんですよね……売上目標?いえ、私は数字とか気にしません。暮らしていければいいので……」

「事業計画書?いや、わたしはこのスタイルで稼げるかを聞いてから計画を立てようと思ってるんです。先に可能性があるかどうかだけ教えてもらえませんか?」

 

 うん、相談するなら"計画"を聞かせてくださいね。

 

夢や志が立派なのはいいんですが、「日々を暮らしていくだけ」の収入を得るために、経営者たちは日夜頑張ってるんですからね。

 

個人事業主でも経営者を目指すなら、事業計画書ぐらいはサラリと書ける、もしくは同じ内容を人に話せるようになりたいものです。

 

事業計画書

 

似たようなところで「稼ぎたいという意思は立派だけど、稼ぐまでの方法や手段もセットでないと意味がないよ」というパターンも。

 

「いろいろな有料セミナーに参加してきたんですが、誰もキチンと稼ぎ方を教えてくれなくて……あまりお金は払えないんですけど、成果報酬でやり方を教えてくれませんか?」

「この商品は素晴らしいので、絶対需要があると思うんです!集客?ビラとかホームページを作って…。でも、認知さえされれば、きっと売れると思うんですよ!」

 

まあね、この手の方はね。正直言えば、まじめに相談に乗っても、ムダな結果に終わることがほとんどです。

 

前者は変な有料セミナーにまた引っかかっちゃったり、後者は「ウチの商品のイメージにはそぐわない!」と集客手段にケチをつけたりして話が先に進まないことが多いんですよね……。

 

後者の方の場合は、ときどき本当に集客手段を知らないだけで立派なものを持っていることもあるので、一概には言えないですが、あんまり相談が実ったことはないですね。

 

あ、ウチを巻き込まないでもらえます?編

「オレがちゃちゃっとお客さんを集めてくるからさ、あんたのとこで(格安で)引き受けてよ!オレはマージンもらえればそれでいいから!上手くいくと思わない?」
「○○で半年後に開業したいから、無料でもいいから修行先を紹介してもらえないかな……?」

 

うん、勝手にやってね。

 

前者は元営業マンの経営者とかに多いですね。「オレは営業だけはできるから。仕事はバンバン取ってくるよ」なんてタイプ。基本、まったく金にならないので、絡んでも損になることが多いです。

 

あと、「修行先や勉強先を無料ででも働くから教えてほしい!」なんてのも困ります。

 

その人がいくら使える人材でも、いずれ辞めることが前提の人材を紹介するってかなりの負担なのに、基本はしろうとなので、先方からすれば「無料で働かせてやる」どころか、「勉強代ぐらいもらわないとやってられない」わけです。

 

ダメ

 

こういうパターンは「ウチを巻き込まないで!」と言いたくなります。

 

準備を始めてから起こるトラブル編

「自己資金は400万あるので、それをもとに融資を受けようと思います!え!?親から借りたお金は自己資金に入れちゃダメなんですか?」

 

まあ、気持ちは分かります。

 

わたしも融資を受けるまでは家族や親せきのお金は自己資金に入れてもいいと思ってましたし。問題は、それを人に聞くまで知らなかったことなんですよね。

 

なかには、銀行や公庫に相談に行って初めて知ったという人も。計画性の面で不安が残る事例です。

 

「居抜きで良い物件が見つかりました!エアコンも冷蔵庫も付いてるんです!え?動作チェック?してません!」
「物件契約しちゃったけど、配管が古過ぎて飲食店が営業できるか分からないって大家さんに言われました!」

 

この辺は、正直、開業初心者だと仕方ないトラブルではあるんですが、こういうトラブルを身近な業者じゃなくて私に相談に来てる時点で大丈夫か?と思える事例。

 

「格安で居抜きに入れたと思ったのに、実はゴミを高値で売りつけられてた!」なんてこともあるので注意が必要です。

 

経営って難しいんですね

こうした相談を受けていると、「経営って難しいんだな」と改めて実感します。

 

うん、なかには本気で笑えない事例もありますからね。

 

行き当たりばったりでうまくいくこともありますが、それは経営ではなくバクチです。できることなら、これから経営者を目指す方には周りの人がハラハラドキドキしないような経営スタイルを目指してほしいと切に願っています。

 

*1:※個人を特定することが目的ではないので、詳細はぼかしてあります。あくまでネタ程度にご覧ください