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雇用者側になって分かった、就活生が自分の名前をSNSやネットに気軽にアップロードする恐怖

最近、ウチの事業を拡大するために新規スタッフを募集し始めました。

 

条件としては、新卒でも既卒でも大歓迎。とにかく、まずは人手が欲しいという状態です。そんな状態ですから、優秀な学生であれば就職先も決まり、転職もあまり考えられないような夏場でも、そこそこ応募も集まってきます

 

記載している条件も、業界内ではそこそこ悪くない条件だと思いますしね。

 

さて、そんな求人の募集なのですが、自分が雇用をする側になって応募者の経歴やプロフィールなどを見ていると、改めてネットって怖いなと思うようになったのです。

 

過去のプロフィールから趣味まで

雇用をする側の人間からしたら、それが大手の人事であれ、零細企業の社長であれ、気になるのは応募してきた応募者の人となりです。

 

仕事上の能力なんてものは、たとえ学歴がどれだけよかろうと、たとえ受賞歴が立派であろうと、実際に一緒に働いてみるまで分かりません。せいぜい、履歴書やメールの文面を見て、社会常識(を取り繕う力)が身についているかどうかを測る程度じゃないでしょうか。

 

ですが、(表面的な)人となりは違います。今の時代、調べようと思えば調べられる手段はなくもありません。その1つが、ネットでその人の名前を検索にかけてみるという手段です。

 

以前までは、「SNSで名前を検索したりするなんてキモい」と本気で思っていたのですが、自分が採用する側になると、応募者側がどんな人かと本気で気になり、つい調べてしまうのです。

 

主な理由は先ほどの「人となりを知りたい」というポジティブなものと、SNSにいらぬことを投稿していないかという「リスクヘッジ」のためのネガティブなものの2つがあります。

 

この場合のリスクヘッジの意味については、以下の記事が分かりやすいかと思います。

 

しかし採用担当者としては、入社後も同じように社内のことを悪く書かれることを避けたいので、当然のリスクヘッジだと理解してください。

 

昨今はSNSで悪ふざけをした写真が流れたことから、店舗が閉鎖に追い込まれた事件も起きていて、こういったことに企業は意外なほど敏感です。このような情報リテラシーは、これからの社会で大きな失敗をしないために必要な力になってくると思います。

出典: http://blogos.com/article/105840/

 

まさに、ここに書いてあるような通りで、雇用側からすれば、やはりメリット・デメリットの話だけをするなら応募者についてネットで調べておいたほうが絶対的に得なのです。

 

ネットの情報は予想以上に多様で恐ろしい

そんななか、改めて実感したのがネットって恐ろしいところだなということ。

 

実は、今回の場合、応募者の名前をサッと検索にかけても、数名を除き、SNSやブログ、自サイトなどは全く発見されませんでした。

 

この辺りは転職サイトや就活サイト、果ては就活セミナーなんかでも、SNSにいらぬことを書きこまぬようアピールされていますし、なによりすべての人がツイッターやFacebookをやっているわけでもないということなのでしょう。

 

ただ、そんなものがなくとも、応募者の本名と年齢、前職(出身大学)さえ分かってしまえば、そこそこたくさんのことが分かります。あとは、メールアドレスを共有して他のアカウントに使っている方もそうでしょうか。

 

あまり具体的なことは言えませんが、部活動からは応募者の過去の記録や部活中の姿、友達の投稿からは普段の友人との姿、前職の企業サイトや大学のニュースサイトのホームページからは働いている姿と、その人自身が本名でSNSをやっていなくとも、1人30分程度の時間で確定できるだけの情報に限っただけで、探れることは多々あります。

 

今回は幸いにして、それだけで採用・不採用を決めるほど極端にポジティブな情報もネガティブな情報も出てきませんでしたが、改めてそこまでプライベートを探られてしまうネットというものの怖さを思い知ったような気がします。

 

ちなみに、ポジティブなことがなかったわけでもなく、転職者の場合、前職の企業の雇用条件などを調べられれば、「ウチにどんな希望を持って応募してきたのか」が少しは理解できました。

 

「条件面でウチのほうが悪いのに応募してくれたのは、そんなに業務に興味があったのかな?」「条件面がウチのほうが良いということは、勤務状況を重視する子なのかな?」など、発見というか、事前に応募者のタイプをある程度予想できるのは、ありがたいです。マネジメントや教育方針に関わります。

 

このように、就活、あるいは転職の際に、「ネットで調べられる」ことは常にあることを前提に置いて、就活生や転職者はネットを利用していったほうがいいのかもしれません。

 

個人事業主だと応募者からもなめられる

あと、これは全くの余談ですが、個人事業主として求人募集すると、応募者になめられていると感じる機会が多いような気がします。

 

「そちらの業務内容を教えてください」

「どんな条件で雇ってもらえますか?」

 

こういった質問自体はまあ、良いです。法人ではなく個人に応募するという時点で不安があるのも分からなくはないですし、きっちり聞いておきたい部分でしょう。こちらが募集条項を書き慣れていないことにも問題があります。

 

ただ、こちらがそれに対してメールで返信しても返ってこない、名前と上記の文章だけをポツンと送ってくるなど、「法人の求人にもそんな仕方で問い合わせしてるの?」と疑いたくなる対応をしてくる応募者がかなりいます。

 

あちらからすれば、ただの零細個人事業主でしかないのでしょうが、やはり雇用側も被雇用側も一対一の人間として、最低限の礼節を持って対応できればなと思うことが多々あります。

 

ただの愚痴でしかないのですが、やはりこういった問題を解決するには法人化しかないのかなと。利益も売り上げも十二分に法人化のラインを上回ってはいるものの、BtoBの仕事もそれほどないですし、事業計画的に法人化するタイミングは焦るつもりもなかったんですけどね……。

 

応募者側の視点での記事やブログなどは多いですし、それで雇用側を批判する方も多いのですが、一方で雇用側として見ても、それはそれでいろいろと悩むことの多い採用活動なのでした。