Tシャツでクラウドファンディングの「STEERS」!起業・資金集めをしたい個人事業主の新たな資金稼ぎの方法となるか!?

個人事業主の資金集めの方法として数年前から国内で注目を集めてきたのがクラウドファンディング。最近では、そのデメリットなども指摘され下火になってきた感がありますが、いまだに代表的な資金集めの方法の一つであることには違いありません。

 

クラウドファンディングとは、wikipediaによると以下のような方法だとされています。

 

不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である

 

今までのクラウドファンディングでは、寄付していただいた方に寄付を募った人自身がプロジェクトの権利や物資を準備し、提供、そしてお礼をするといったタイプのやり方が一般的でした。

 

ですが、そんな中にTシャツでクラウドファンディングをする「STEERS」というサービスが現れ、これまでのクラウドファンディングのデメリットの一部を排除した資金収集の方法を提供したのです。

 

それでは、これまでのクラウドファンディングのデメリットとはいったい何だったのでしょうか。また、STEERSとはどんなサービスで、どんな点が特徴的なのでしょうか。

 

クラウドファンディングを使った資金収集のデメリット

これまでのクラウドファンディングにはいろいろとデメリットが指摘されてきました。たとえば、以下のような問題です。

 

1. 上手く資金が集まらなければ「失敗した」とみなされる

2. 構想段階の企画で先行き不透明。成功しなければ皆から非難される

3. アイディアをさらすことになるので、他人にマネされる可能性

4. 資金が集まっても、そのお返しに多大な費用と時間を取られてしまう

 etc……

 

このようにいろいろと問題が指摘されていますが、特に問題なのが「お金が集まったら終わり」というわけではないこと。寄付をしてもらった以上、なんらかのリターンを返さなければなりません。

 

数百人、数千人の寄付者に寄付してもらった企画の場合、お返しだけで眠れない日々を過ごすなんてことになる事例もしばしばです。

 

クラウドファンディングサイトでは、プロジェクトの事例なども紹介されていますが、そのほとんどで「リターンのことを考えて実行するのが大変だった」と書かれています。

 

共感型ECサイト「STEERS」の特徴とメリット

そんな中、最近スタートしたサービスが"共感型ECサイト"と呼ばれるSTEERS(ステアーズ)です。STEERSの特徴としては以下の通り。

 

1.デザインソフトを使わず、ウェブ上でTシャツのデザインが可能
2.期間限定販売で、不成立でも費用の発生はなし
3.デザインとアイデアだけで販売可能
4.販売価格と基本原価の差額が収益に
5.かかる費用は基本原価のみ
6.送料は無料

 

簡単に言えば、「思いのこもったTシャツを買ってあげると、その分の利益が企画者に届きますよ」ということ。クラウドファンディングのリターン(お礼)がTシャツになって、作成・発送も運営がやってくれるようになったと思えば分かりやすいかもしれません。

 

最近では、大手メディアにも取り上げられ、利用者も増えてきました。中には、こういったメッセージ性の強い企画もあります。

 

 

あと、この辺のように「おいおい大丈夫か……?」と思わされる企画まで。

 

 

クラウドファンディングのように、一定の額が集まったからと言って発案者が商品を作り、発送するといった手間も費用もかかりません。重要なのはアイディアだけ。

 

ただのTシャツ販売サイトではなく、「共感型ECサイト」と呼ばれ紹介される所以です。クラウドファンディングに比べると、非常に気軽に始められるサービスだといえるでしょう。

 

STEERSにデメリットはないのか?

 ただ、デメリットがないわけでもありません。

 

今のところ、「審査がないため誰でも始められてしまう」、「Tシャツの値段が固定であるため、個人から多額の寄付をもらいにくい」「集客は完全に自分で行う必要がある」といったデメリットは分かりやすいものです。

 

そして、なにより「たくさんの額を得るための手法としては向いていない」こともその一つです。クラウドファンディングでは、ものすごく上手くすれば数百万、数千万のお金を集めることもあります。

 

ですが、その一方でこうした共感型ECサイトでは、基本原価の部分を運営側に渡すことになるため、そしてあくまでリターンがTシャツに限られるため高額な寄付金を集めるのには向いていない可能性があります。

 

こういった点でいえば、多様なリターンを用意でき、集客などもやってくれるクラウドファンディングのほうが便利だといえるかもしれません。

 

あくまで、共感型ECサイトはクラウドファンディングの上にくるものではなく、クラウドファンディングと使い分けていくものだと言えるでしょう。

 

また、現在のところはトップページに紹介されたり、公式アカウントもしくは社員がツイートしているツイートからしかTシャツを探すことができません。こういった導線を作れるかが今後の課題になってくるのではないでしょうか。

 

ですが、オリジナルのTシャツを格安で作ることができ、しかも資金集めも同時にできるサービスの存在は、これからさらに資金集めの方法を多様化させていくかもしれません。