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心理学でブログを書こう!―なぜブログの文章には画像を入れた方がいいのか?―

一般的に、ブログの文章にはイラストや画像を添えることが推奨されます。ブロガー向けの書籍である『必ず結果がでるブログ運営テクニック100 』などにも、ブログ運営における画像挿入の重要性が説かれています。

 

では、なぜそもそもブログに画像を入れなければいけないのでしょうか。ブログにストーリー性を持たせるため、ブログに興味を持ってもらうためなど、様々な理由が述べられますが、本当にその理由は正しいのでしょうか。

 

今回は、なぜブログの文章に画像を入れた方が良いのかを学問的に解説していきたいと思います。

 

画像がある文章を読みたい!

画像やイラストが文章において果たす役割は大きく分けて2つあります。まず1つめは読者に「文章を読みたい!」と思わせる“動機づけ”の役割です。

 

皆さんは、以下の2つのサイトがあったら、どちらのサイトの方を読みたいと思うでしょうか。

 

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出典: 文章理解における挿絵の動機づけ効果と精緻化効果

 

実験の結果、多くのユーザーは左側のイラストが挿入されたサイトを読みたいと思うことが分かっています。これはパターンを変えた他のサイトでも同様です。

 

このように、文中のイラストや画像は、「そもそもその文章を読みたいか読みたくないか」という動機づけの部分に影響を与えているのです。しかも、この読みたいかどうかの判断はたった1~2秒で行われていると考えられています。

 

もしも、皆さんのブログやサイトの直帰率が異常に高かったとしたら、それは内容の問題ではなく、「パッと見で読みたくないサイト」と判断されているのかもしれません。

 

他にも、この実験結果は記事のアイキャッチにも似たような効果を発揮するかもしれません。関連記事をテキストリンクばかりで示すよりは、イラストや画像などのアイキャッチも加えた方が読者の目に付きやすく、読みたいと思われる可能性も高まるでしょう。

 

画像がある文章は理解しやすい

さて、画像やイラストが読者に与える効果は「読むかどうかを判断するとき」だけ起きるものではありません。「ブログの文章を読んでいる時」にも大きな影響を与えています。これを精緻化効果と言います。

 

私たちは、図表やイラストがあった方が文章内容の理解をしやすいことは、心理学、言語学、工学、医学の分野を問わず古くから指摘されてきました。

 

少し専門的な話になりますが、私たちは文章を言語的表象で理解し、図表を視覚的表象で理解するため、図表もあった方が、文章理解が促されるのだと説明されています。要は、言語と図表を理解するプロセスはそれぞれ異なるということです。

 

百聞は一見にしかずと言いますが、百聞(文章)と一見(画像やイラスト)は、一緒の方が読者にとって良いに決まっています。実際、画像は文章の理解だけではなく、読者の購買意欲まで高めることがあります。

 

皆さんは、以下の2つの広告を読んで、どちらの広告を読んだ時の方がより「このタマゴを買いたい」と思いましたか?画像が荒く申し訳ありませんが、文章が読み取り辛いので、直感で答えてみて下さい。

 

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出典:レスポンスを高める新聞広告のデザイン手法に関する研究:地方の食品会社を対象にした通販新聞広告に関する研究

 

これらは、どちらも実際に読売新聞に実験として掲載された広告です。結果は、上の広告の方が下の広告よりも2倍以上の反応が見られたとされています。つまり、上の画像にある「タマゴを箸でつかむ画像」が読者に影響を与えた可能性があるということです。

 

ブログ運営だけでなく、アフィリエイトなどで読者の商品の購入を促したい場合は、文章と関連の深い画像を利用しない手はないでしょう。

 

もちろん、この実験には「時期が違う」「レイアウトが同じではない」など、厳密な実験としての問題がありますが、イラストや画像の影響力が強い可能性は示唆されています。

 

画像やイラストに似た効果を持つもの

画像やイラストは、文章の理解を促すと言いましたが、それに似た効果を発揮する機能がブログにはついています。

 

<table>タグ(表)や、<blockquote>タグ(引用)、<ul><li>タグ(箇条書き)です。たとえば、今回のテーマの要点について箇条書きにしてまとめてみましょう。

 

ブログに画像やイラストを挿入するメリット

1. 読者に「文章を読みたい」と思わせる(動機づけ効果)

2. 読者の文章理解を促す(精緻化効果)

 

こういった、内容をまとめる箇条書きを図表で添付すると、私たちの文章理解が促されることが数々の研究から分かっています。 ブログの場合、わざわざ図表を使わなくとも、デフォルトでその機能がついているのですから、ガンガン使っていくことをお勧めします。

 

まとめ

今回、私がご説明した「文章に画像を入れる意味」については、分かりやすくフローチャートで解説されている方がいらっしゃるので、詳細は以下の図をご覧ください。

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出典: 文章理解における挿絵の動機づけ効果と精緻化効果

 

繰り返しになりますが、上図で示されているように、挿絵や画像を挿入することで、読者の「読みたい」という動機づけが促され、内容が理解されやすくなる精緻化効果が発生し、結果として読者の理解を助けることがあります。

 

そして、時にはそれが読者の購買効果を高めることだってあります。他にも、実験例を見たわけではありませんが、分かりやすいブログ記事の方がSNSなどでの拡散もされやすくなるでしょう。

 

このように実験結果を見る限り、ブロガーの方たちが言う「ブログには画像やイラストを入れるべき」という指示は正しかったと言えます。

 

ただし、注意すべきことがあります。それは無料画像を嫌う人も意外と多いということです。ロイヤリティなどの面でも揉めることが多いので、もしも気になる方は質の高いストックフォトなどを利用するとよいでしょう。

 

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