飲食店をレビューするサイトやブログを書く時に注意すべきこと

ブログやサイトで収益を得ているかどうかに関わらず、最近では様々な飲食店のレビューをネット上に流す方が増えてきました。その媒体は、個人のブログだけでなく、食べログのようなレビューサイトにレビューをするなど様々です。

 

後者はともかく前者に関しては、うん百万PVのブログを所有する個人から、数PVのブログを運営する人まで様々な方がいらっしゃると思います。その数は数千人程度ではきかないはずです。ですが、こうしたレビューは時々重大な問題を生むことがあります。

 

ここでは、飲食店のレビューブログを運営する上で「絶対にやってはいけないこと」と「やらない方がいいこと」に分けて、それぞれご紹介します。一応、飲食店のレビューと書いていますが、全てのレビューサイトも基本的な考え方は同じですので、参考にしていただければと思います。

 

レビューの際に絶対にやってはいけないこと

飲食店をレビューする際に絶対にやってはいけないことを2つご紹介します。まずは誹謗中傷・営業妨害です。これらはそれぞれ別の問題ではありますが、同時に問題になりやすいので一緒に見ていきましょう。

 

2014年、フランスのブロガーが、日本円にして約21万円の賠償金を求められた裁判がありました。その理由は、そのブロガーの飲食店のレビューが批評を超えて誹謗中傷とも呼ぶべきものだったからです(詳しくは以下のニュースを参照してください)。

 

レストランへの悪評ブログの対価は、約21万円の賠償金:仏ブロガー

 

「料理の提供が遅い」「美味しくない」などまでは主観であり、まだレビューとして認められるかもしれませんが、彼が記事につけたタイトルは『カップ・フェレで避けるべき店、Il Giardino』でした。本文が中傷的だっただけでなく、彼の場合は“避けるべき”と営業妨害までしていたわけです。

 

これは他人事ではありませんし、日本とは全く関係ない話でもありません。たまにお店の名前などで検索をかけると、人によっては「このお店に行くべきではない」と平気でコメントしている方たちがいます。

 

このフランスの方の場合は、ブログのPV数やツイッターのフォロワー数などが多く、影響力が大きかったため特に問題視されたようですが、もしもあなたの記事がひょんなことでバズってしまったりしたら、こういった事態に陥るかもしれません。お店のためにもあなた自身のためにも、批評は批評にとどめておくべきです。

 

また、実際の裁判例は見つかりませんでしたが、もう1つ問題になりやすいのが、料理の写真に関してです。お店の人が写真撮影禁止と言っているのに、写真を撮影する行為は問題になりうる可能性が強いと考えられています。

 

飲食店で写メを取り、ブログなどにアップするのは法律違反か

料理に「著作権」はあるのか 「撮影禁止」料理店の強制力は?

 

店員さんや他のお客さんを隠し撮りさえしなければ、料理やお店の外装・内装などを撮影するだけでは肖像権に抵触しにくいというのが一般的な見解のようです。ですが、あくまでそれはお店が何も言わなかった、あるいはお店が写真撮影を許可した場合のみです。お店の人が写真撮影を拒否しているのに、撮影を続けるようなマネだけは止めるべきでしょう。

 

レビューの際にやらない方がいいこと

飲食店のレビューサイトと言えば、多くの人の頭に思い浮かぶものが「食べログ」でしょう。食べログは何度か飲食店と裁判沙汰にまで進展しており、その営業形態を問題視している人も少なくありません。

 

そこで、食べログの裁判例をもとに飲食店のレビューの際にやらない方がいいことについて考えてみましょう。ここでは、「あくまで違法とは言えないけれど、問題性の強い、あるいはマナーに反する問題」について見ていきます。

 

悪評を断定的に記載する

たとえば、「美味しくなかった」「提供が遅かった」というレビューに対して違法性を問うことは難しいと言われています。実際の弁護士の方の意見を参照してみましょう。

 

「『美味しくなかった』というような個々人の主観にかかわる意見の場合には、やはり相当困難だと言わざるを得ません。このような意見の場合には、意見の根拠とされる事実そのものが虚偽であるか、表現方法が一般の人が見ても、酷いと思える程度のものでなければなりませんから、現実的には、『美味しくなかった』というような表現があったとしても、その削除を求めることは難しいと思います」(最所弁護士)

出典: 食べログ「まずい」クチコミに店激怒 「客減った!弁償しろ」裁判はどうなる

 

ただし、違法性を問うことは難しくとも、こうした悪評を巡って食べログを相手取った裁判が行われたことがあります。結局、その裁判では飲食店側が敗訴しましたが、飲食店の方々が自身の料理をネガティブに、しかもまるでそれが事実であるかのように批判されるのを嫌がるのは確かだと言えます。

 

レビューの際には「私の口には合わなかった」と自分の主観でしかないことを明示するか、「少し塩気が強すぎた」といったように表現を具体的にするなど改めることが大切です。

 

または、よりマナーを重視するなら、減点方式のレビューではなく加点方式のレビューをするのも良いでしょう。「どこどこが悪かった」ではなく「どこどこが良かった」と評価するのです。少なくとも、減点方式のレビューをするよりもお店の人の抵抗感も少ないはずです。

 

隠れ家をウリにしているようなお店では特に配慮を

普通のお店に配慮が必要でないわけではありませんが、隠れ家であることをウリにしているようなお店をレビューする時にはいっそうの配慮が必要です。これも食べログの裁判例ですが、隠れ家をウリにしているお店の入店方法や店舗情報などが食べログに無断で掲載されたとして、同社を相手取った裁判が行われました。

 

「食べログ」訴訟、大阪の「隠れ家バー」敗訴

 

結果的に、裁判の結果は「店舗情報はバーのホームページ(HP)などで公開されており、承諾なく掲載しても違法とは評価できない」と、店側の請求が棄却される形になったようですが、それでも店側にしてみれば強く不快感を持ったはずです。

 

それに、もしこのお店がホームページなどで情報を掲載していなければ、本当に違法性が問われかねない事態であったと言えます。

 

「隠れ家的なお店」であることをウリにしているお店は少なくありません。実際、私もとあるお店にブログへの掲載許可を求めた際、「静かに営業したいので、できればご遠慮ください」と言われ、掲載しなかったことがあります。

 

これは違法かどうか以前に、人と人とのマナーの話でもあります。「ブログに載せれば宣伝になるのだから良いだろう」と本気で言われる方がいらっしゃいますが、相手の心情に配慮しない宣伝など、ありがた迷惑でしかありません。あまり情報を公開していないようなお店をレビューする時には特に注意したほうが良いでしょう。

 

飲食店をレビューするときに気を付けること

できるなら、お店などをレビューするときは、お店に掲載許可や撮影許可を求めるのが筋です。もちろん、それが出来ない場合もありますし、許可を取らなくても違法になることは無いかもしれません。

 

ですが、やはり一対一の人間関係として、レビューをするのであればネットの画面の先には生きている人間がいることに配慮し、記事のコメントなどを書いた方がいいでしょう。

 

飲食店のレビューでブログやサイトを収益化する

ちなみに、飲食店をレビューするだけではブログやサイトで収益を得ることはできません。また、Google AdSenseのようなクリック広告でも収益効率はあまりよくないでしょう。

 

そういったグルメサイト・飲食店レビューサイトで収益化をしたい場合は、バリューコマースがおすすめ。バリューコマースでは、「ホットペッパーグルメ」や「ぐるなび」の予約サイトの広告があるのですが、こうした広告を仲介して飲食店への予約が入ると、一定の金額が収益として手に入ります。

 

公式サイト⇒ バリューコマース

 

単純にクリック広告を貼っているだけよりも、こうしたぐるなびやホットペッパーの広告を使ったほうが収益効率はいいでしょう。グルメブログを運営している人にはバリューコマースをおすすめします。

 

関連記事:引用とパクリ(転載)の違いとは?ブログメディアが覚えておくべき著作権法

 

「食べログ」の研究 ―レビューサイトがもたらした「食文化」と「都市」の風景― PLANETS SELECTION for Kindle

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